寺子屋の教育哲学① 寺子屋はなぜ自主性を重んじるのか?

寺子屋の教育哲学① 寺子屋はなぜ自主性を重んじるのか?

ささやま寺子屋塾では、生徒ひとりひとりが自分で課題を設定し、自主的に勉強に取り組んでいます。

講師が行うサポートは、生徒の質問に答える、手が止まっている生徒にヒントを与える、類題のプリントを印刷する、などなど。

個々の生徒の様子を見ながら指導や声掛けを行いますが、いわゆる「授業」をすることは余りありません。

これは、ささやま寺子屋がスタートした2015年以来、基本的に受け継がれているスタイルです。

 

なぜ、生徒の自主性を重んじるスタイルなのか?

それには2つの理由があります。

 

1.主体的に勉強してほしいから。

結局のところ、自分で考えて主体的に勉強しないと本当の力はつかないからです。

時間割どおりの授業を一方的に聞かされるのと、「より、今日はこれを勉強するぞ!」と自分で決めて勉強するのとでは学習効果は全く違います。自分で決めて勉強するとき、脳はよりイキイキと働きます。

 

2.「勉強のやり方」を学んでほしいから。

自分で課題を設定することはそれ自体、大きな学びに繋がります。

「自分に足りていない勉強は何か?」

「3つある課題の1つ目を何時までに終わらせるべき?」

そんな風に自分の状況を整理して、効果的な勉強を考えることができるようになります。

 

 

現在の義務教育の内容は、社会の変化に対応できていない部分もあります。「こんなん覚えて何の役に立つん?」と生徒に問われ、答えに詰まることも少なくありません。

大事なのは学ぶ内容ではなく「学び方」です。自分で計画を立てて勉強する能力は、これからの人生でも必ず役に立つ財産です。寺子屋では、何よりもそれを身につけてほしいと思います。

「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」という老子の格言があります。

問題の「答」よりも「解き方」、「解き方」よりも「学び方」に関心を持ってほしいと私たちは考えています。

 

 

次回は、生徒の自主性をどのように評価しているのか? について話したいと思います。

 

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