期末対策! 正しい「勉強法」教えます。

期末対策! 正しい「勉強法」教えます。

 

こんにちは! 寺子屋の雑学大臣こと池です。

昨日6月5日の寺子屋カフェに、中学1年生の男の子が来てくれました。
中学生になって初めての期末テストが2週間後という彼は、その勉強に来ていました。とりあえず「目標達成ボード」に「英 テスト勉強」と記入。教科書と問題集を開いて机に並べてみたものの、そこで途方に暮れた様子でした。

わかります、わかります。テスト勉強って、何をしたらいいのか分からないですもんね。
「勉強のやり方」は誰も教えてくれない。
そこが一番大事なのに。

そこで、期末テスト対策に悩む生徒たちに向けて、僕の思う「最も効果的な勉強方法」を伝授したいと思います。
神戸大学E判定から2か月で合格した方法です。一言で言いましょう。

 

とにかくひたすら問題演習をやる

 

どこからか、こんな声が聞こえてきそうです。「内容が完璧に頭に入ってないのに、問題を解いても仕方ない」

そう思われた方は、このように考えてはいませんか?
「まずは授業や教科書で内容を完璧に覚える。問題演習は最後に力を確かめるためのもの」

実は、問題演習は「力を確かめるためのもの」ではありません。
「力をつけるためのもの」です。

教科書を読む、授業を聞く、というインプットだけでなく、問題演習=アウトプットをしっかり行うことで初めて記憶は定着します。なぜなら、人間の脳には「実際に使った情報」を優先して記憶する性質があるからです。

 

――問題演習はどれくらいやるべき?

これは、科学的に裏付けられた具体的な数字があります。
コロンビア大学のある実験で、100人以上の子供たちに暗記テストをさせ、事前に9分間の勉強時間を与えました。そして、その9分間のうち「覚える時間」と「解く時間」の比率をグループごとに変えて指示しました。
その結果、最も良い成績を取ったのは「覚える時間」と「解く時間」の比率が3:7のグループだったそうです。

ずばり、インプットとアウトプットの黄金比は3:7。
少なくとも教科書を読む時間の2倍は、問題集を解く時間にあてるよう意識してみましょう。

 

――問題集を解き終えたらどうするの?

もちろん、2周目、3周目です!

定期テストの前日、必死で問題集を解き進めている子をよく見ます。「頑張ってるな!」と声をかけると、こう返ってきます。
「明日までの提出範囲やねん!」
つまり、その子の目的は「空欄を埋めること」であり、「記憶の定着」ではないのです……もったいない!

目安として、問題集は2週間で3反復するようにしましょう。
これは「理想」ではなく「目安」です。

人が新しく見聞きした情報は、まず脳の「海馬」という場所に蓄積されます。
海馬の記憶は「短期記憶」と呼ばれ、保存できるのは2~4週間程度。この間に全く使われなかった記憶は捨てられてしまいます。
3回以上使われた記憶は、海馬から側頭葉という場所に送られて「長期記憶」に変わります。

つまり、2週間のうちに3回使った情報は定着するということなのです。

3回以上「使われた」つまり「思い出そうとした」ことが重要であり、3回以上「見た」だけでは長期記憶にはなりません。だから「問題集を」反復することが大事なのです。

 

――そんなにやったら時間がかからない?

確かに、真っ当にやれば、問題集を2週間で3周やるにはかなり時間がかかります。
そう、真っ当にやれば。

問題集をやるときは、常に模範解答冊子を手元に置いて行いましょう。
そして、30秒考えて全く分からない問題は、すぐに答えを見るようにしましょう。
問題集の模範解答冊子は「マル付け」をするためにあるのではありません。マル付けなんかしてもテストの点数は伸びません。模範解答冊子は「分からない問題を勉強しなおす」ために使いましょう。
問題集がアウトプット、模範解答冊子がインプットの役割を担い、この2冊を行き来することで点数が上がってゆきます。
その1回で完璧を目指すのではなく、「何周もやること」を目標に取り組みましょう。

 

 

いかがでしたか。まとめると、

・インプットとアウトプットの黄金比は3:7

・2週間で3反復する

・答えは躊躇せず見る

というのが良い勉強法です。

 

勉強は結局、自分でやるもの。私たちはそのサポートしかできません。

寺子屋カフェも含め、寺子屋をうまく利用してくれたら嬉しいです!

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