塾長

瀬戸大喜

Daiki Seto

ささやま寺子屋塾塾長の瀬戸大喜です!

出身地

北海道札幌市生まれ、京都府宇治市育ち

年齢

27歳

学歴

2008年 京都市立堀川高校探究科
2011年 国立神戸大学発達科学部
2016年 篠山イノベーターズスクール
2017年 神戸東洋医療学院鍼灸科

職歴

2011年 北村プライベートスクール伊勢田校 講師
2014年 篠山市地域おこし協力隊
2015年 合同会社ルーフス設立
2016年 「ささやま寺子屋塾」事業開始
2019年 合同会社ルーフス 代表就任
2020年 神戸大学農学研究科教育研究補佐員

好きなこと

お米大好き!!
玄米から精米したてのお米を土鍋で炊いて食べることにハマっています!
丹波篠山の米はうまい。

メッセージ

こんにちは。ささやま寺子屋塾塾長の瀬戸大喜です。
このページをご覧いただいているあなたは、寺子屋の教育方針や指導内容のみならず、「塾長ってどんな人?」と、塾長の人間性にまで興味を抱いていただけたわけですね。

大変嬉しく思います。

そんなご興味に、250%のテンションでお答えしようというのがこのページです。笑
「なんとなく知りたかったこと」のちょうど2.5倍の情報が盛り込まれていますので、お気をつけて。適当に折り返して、家事やお仕事の続きを再開してくださいね。

なぜ、こんなに全力で自己紹介をしようというのか。
それは、「塾長・瀬戸大喜が、子どもを預けるに足る信頼できる人間か?」を親御さんにはじっくり吟味してほしいから。

ささやま寺子屋塾は、篠山だけで営む小さな塾です。
大手さんのように「成績を伸ばすシステムがあります!!」
「うちに預けてもらえたら、第一志望に絶対合格させる仕組みがあります!!」
このような謳い文句では宣伝できません。
なぜなら、そんな「システム」「仕組み」は、うちには無いからです。

この時点で「あぁ、この塾は求めてたものと違うわ。」
こう思われた方は、ぜひ、大手の塾さんの門戸を叩いてみてください。きっと満足できるサービスがあると思います。

では、なぜこんなに堂々と「うちにシステムはありません。」と胸を張るのか。

それは塾長である僕が
「教育や子育てには正解がない」
「人生には正解がない」
「テストや受験はゴールではない」
そう考えているからです。

先日、お母さんと生徒との三者面談を寺子屋の教室で行いました。
それは前の週、中学1年生の生徒自身が思うように取れなかった点数の原因を追究し、
「勉強に集中できる環境がなかったからじゃないか」と悩んでいたからです。
「生徒だけで解決できる課題ではない」と判断したわけですね。
その三者面談では、まず生徒から家で集中できない現状をお母さんに伝えてもらいました。
「誰にも構われない場所が家の中にないのが嫌だ。」
すると、お母さんから猛反発が…!!
「あなたが夜遅くに勉強を始めるからでしょ!」
「もっと早く学校から帰ってきてすぐに宿題をしたらいいじゃない!」
「いつも遅刻ぎりぎりになっても起きてこないからしっかりして!」
「実はこの間先生から『もっと早く学校に来るように』と電話がかかってきたの!」

お母さんの言葉が尽きてから、生徒を見ると、しょぼーんとしていたので、僕は
「でも、そんな自分を変えなきゃいけないと、強く感じているんじゃないかな?」
そう生徒に伝えると、「そうなんです!けど、どうしたらいいかわからなくて…」と。
僕はこのようなことを二人にお伝えしました。
『お母さんも生徒も、想いは同じなのに、解決に向かうためにタッグを組めていなかった。
その原因は、もしかするとお母さんが、子どもの問題を「私がなんとかしなくちゃ!」と一人で抱え込みすぎていたことにあるかもしれません。
中学生は、まだまだ子どもの部分もありますが、一人の自立した人間になるために成長する時期でもあります。人間として成長するためには、自分の行動に責任を持つ経験が大事です。
子どもが責任を持つためには、親はこれまでより少しだけ手を放し、「失敗を許すこと」「失敗しそうになっても手を出さないで我慢すること」が大切だと思います。
これからは、お母さんが全てお世話しようと思うことを辞め、「これからどうしたらいいかな?」と親子で一緒に考え、話し合うようにしてはいかがですか?
なにせ、想いは同じなのですから。必ずできるはずです。』
すると、お母さんが泣き出し、続いて生徒の目にも涙が。
母「大きなわだかまりが浄化された気がしました。」
生徒「これから頑張れる気がします。」
二人とも、とてもいい笑顔で帰られました。

寺子屋に入ったら、親子とも、僕と一緒に悩んでもらいます。
「寺子屋に入ったらもう後はなんとかしてくれるだろう。」
申し訳ありませんが、そんなに甘い事はありません。
上のエピソードのように、「親の在り方」にも踏み込んでいきます。

子どもに何か課題があった時、親御さん自身が変化・成長していただかなければならないことが、少なからずあります。
僕はそこを放置して、「とりあえず成績を上げます!」とは言えません。

なぜならその行為は、「土づくりを無視して野菜を大きくしようと水やりをするようなもの」だからです。
「親の在り方を考え、変えること」や「親子関係を子どもの成長に応じて捉え直すこと」は土づくりそのもの。
土を耕すことは大変な重労働です。
しかし一度ふかふかの豊かな土が出来てしまえば、「子どもの学ぶ意欲」が伸びていくことはもちろん、他のどんな種がきても、芽を出し、のびのびと成長してくれることでしょう。

テクノロジーの急激な発展や自然災害。
格差社会。少子高齢化や人口減少。
学校の統廃合や、2020年教育改革。
大きな時代の転換点に、我々は立たされています。

そのような先行きが見えにくい現代において、
「こういう人生が正解だ」「とりあえず受験だ」と目先の課題に目をくらませ、
「子どもの今この瞬間にしか感じられない学ぶ喜び」をおろそかにし続け、
学ぶことが嫌いで、言われたことだけをやる人間にしてどうなるでしょうか。

僕は、学ぶことや成長することに目を輝かせ、「生まれてきてよかった!」とワクワクする子どもを一人でも増やしたい。
生きることに喜びと自信をもって初めて、時代の変化に適応する意欲が湧いてくるのです。

寺子屋には、成績を効率よく伸ばすシステムはありません。
しかし塾長は「この子にとって今取り得るベストな選択肢は何か」と、
一緒に悩み続け、単なる塾という役割を超えて人生に深く関わります。

曖昧な答えで申し訳ありませんが、それこそが、子どもの人生を将来に渡って、その子らしく輝かせる唯一の手段だと考えています。

北海道生まれ、京都育ちの僕が、神戸大学で篠山とのご縁をいただき、2015年に設立したささやま寺子屋塾。
まだまだ発展途上にある塾です。
子どもたちやご家庭にとっての真の幸せとは何かと日々自問自答し、少しずつですが、変化・成長し続けています。

これを最後まで読まれた方。
ぜひ積極的に寺子屋を使ってください。
「こんな使い方してもいいですか?」
どんどん提案してみてください。
これまでほとんどのリクエストに
何らかの形でお答えしてきた自負があります。
僕とたくさんお話しましょう。
ここでは伝えきれないことがあります。

入塾をご検討されている方は、
こんな想いを抱く「人間・瀬戸大喜」と
これから長く、そして深く付き合っていけるかどうか。
ぜひここで判断いただきたいと思います。

2019年3月13日
早春の暖かな日差し込む自室にて。